2019年3月7日木曜日

母は父を愛しているのか?

実家の片づけをしていると、色々な発見がある。

私にとっての史上最大の謎「父は母を愛していたのか?」と比肩する
「母は父を愛しているのか?」も解けつつある。

結論としては、本人は気付かないけれど愛しているのだ。
少なくとも、私はそう思う。

先日本人にたずねたけれど、「好き」ではないらしい。
(「愛してる?」とは尋ねにくかった。)

しかし、私が知ったところによれば、母は毎日朝晩仏壇に手を合わせている。
お供え物もちゃんと取り換えている。
おりんもとてもいい音だ。

もし、○○家の嫁ということだけで実行しているのであれば
奇跡だと思う。

あるいは、愛着がわいたのだろうか?

そして、度々聞かされた愚痴も、もしかしたら、本当は好きだから出てしまったものなのかもしれない。

・・・ということは、母も父と同じく片想いなのか?
お互いに、片想いなのか?

父は、毎日2回仏壇の世話をする母に満足しているのだろうか?
あるいは、不満ばかり述べているのだろうか?

私の印象としては、ふたりはいつもお互いにけなし合っていたのだけれど・・・。

人生の役目を終えたら、父は別人のようになって天国からそっと見守っているのだろうか?
あんなに意地悪したのに、こんなに世話してくれてありがとう、あれはね、言い訳させてもらうとね、修行の一環だったんだよ、演技なんだよ・・・と言っているのだろうか?
(生前の本人なら絶対に言いそうにない口調・・・)

私は私の願いに気付いた。
いつか母も私も生きているうちに(どちらが先に死ぬかわからない)母の口から父に対するポジティブな見解が飛び出す瞬間に立ち会いたい。

このふたりは、永遠の謎だ。

とにもかくにも、たぶん、母は父を愛しているのだと思う。
父のこと、ちっとも好きじゃないと言うわりには
おりんを鳴らすと気付いてもらえそうな気がするとか言っていたし。 
義務だけで毎日ちゃんと仏壇の色々はできないはずだから。
(私が見る限りでは、形式的に済ませている感じはしない。)

ひとまず、そう思い込んで勝手に救われておくことにする。
たとえ本人が否定しても・・・。