MVPといっても、シードローンチの関連語のことではない。
場合によってはMIPとでも言い換えられそうなほうのことだ。
最近、長年一緒に暮らしたMacBookProの元気が無い。
常に電源を要求するようになった。
ノートでありながら、省スペースのデスクトップと化した。
持ち運びもできるけれど、行先では電源が必ず必要だ。
電源ケーブル無しでふらりと出かけて、緑の中で短時間作業して戻って来る、なんてことはもうできなくなった。
でも、まだ動くから幸いだ。
全くうんともすんとも言わなくなったわけではないのだから。
けれども、そうなるのも時間の問題かもしれない。
せめて、あと1年は生きながらえて欲しい。
昔はとりわけ評判の悪かったマッキントッシュだけれど、不思議なことに私は端末の不具合で修理や買い替えを余儀なくされたことは無い。
今回だって、不具合、ではない。
これは、もしかして「Mac運がいい」という才能のひとつなのだろうか?
アップルケアはついつい断りがちになってしまう。
思えば、この端末とはずっと一緒だった。
自分を殺して働き過ぎの正社員の頃も、屋久島の旅も、失業保険で暮らしながら職探し中の頃も、職業訓練で2時間くらいかけて通っていた頃も、コールセンターへの再就職が決まった頃も、図書館への転職が決まった頃も、雇われない生き方を模索中の頃も、そして、今も・・・。
きっかけは、スカイプだった。
その頃私はいわゆる“お弁当箱”を使っていたのだが、本体が古すぎて、ある日、もう、スカイプのバージョンアップに対応できなくなってしまったのだ。
それに、ブラウザもほぼ使えなくなっていたし、動きも全体的にモッサリしてきていた。
だから、思い切ってMBPを購入したのだ。
上位機種は、チタニウムぶりだった。
日本語入力システムや写真の処遇の変化など、新しい環境に戸惑いつつも、サクサクになってとても嬉しかったのを覚えている。
そして、今も、常に繋がっていたがるようになったとはいえ、まだまだ現役で働いてくれている。
だから、私はこのMBPにMVPを贈ることにした。
ありがとう。
これからも宜しく。
ずっと一緒に居たいけど、いつか離れる時が来るのかもしれない。
でも、未来のいつかに買った個体のどこかにこの個体の一部が形を変えて使われているかもしれない。一旦、原料になって、再び、部品になって・・・。
それはそうと、私が何か自分で事業をすることになったら
MVP(Minimum Viable Product)の手法を用いてみる予定でいる。
さて、私に何ができるのだろうか・・・?